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移住はしたいけれど、仕事をどうするかなぁ
地域おこし協力隊の仕事って実際どうなんだう?
地域おこし協力隊って何をしているかわからない…
地域おこし協力隊に興味はあるけれど、どういう仕事内容なのかよくわからず、不安ではないでしょうか?
地域おこし協力隊の仕事内容は、自治体の運用や募集の内容によってかなり変わるので、しっかり読み解かないと自分の希望する仕事ができない可能性があります。
本記事では、地域おこし協力隊として活動をしている現役隊員の私が「地域おこし協力隊の仕事内容」について解説していきます。
これから地域おこし協力隊を志す方は、この記事を読むと地域おこし協力隊の仕事内容の具体例や捉え方がわかるようになります。
こんにちは!当ブログを運営している「コバヤシ@koba_iju」です。
- 地域おこし協力隊の仕事は地域によって様々!
→地域おこし協力隊の仕事は一言ではまとまらない
→逆転の発想でなんでも仕事になる - 観光PR系の仕事
→SNS運用代行や観光資源の発掘のために泥臭く足で稼ぐ仕事もある - 地域資源の活用系の仕事
→農産物を作ったり商品開発したり、関係人口創出のための施策をやったり幅広い - 空き家の活用系の仕事
→空き家を自分でDIYして拠点を作るために工務店や設計事務所と関わったりする
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満です。
総務省|地域おこし協力隊とは
総務省の説明だと少し硬い表現になっていますが、もう少し端的にいうと「都心部から田舎に移住して地域活性化をする活動をする」そして「その地域に定住を図る取組」と捉えてもらってよいかと思います。
総務省の説明文で実際に地域おこし協力隊を志す方が注意すべきポイントとしては「任期は概ね1年以上、3年未満」の部分ですね。
任期が終了したらどうなるの?
「卒隊」となってその後は何もなければ任期終了で「無職」です!
「地域おこし協力隊」制度は総務省(国)が予算を出して、地方自治体と地域が募集を出して、都心部の人材が活動をしていく取組です。
ここでは登場人物が何人か出てくると思いますので、それぞれの登場人物の立場からこの地域おこし協力隊について解説します。
総務省が国の予算で隊員1人あたり470万円を上限に財源を支援。
・行政ではできなかった柔軟な地域おこし策の企画やその担い手を確保することができる
・移住者として地域に入ることで、地域の活性化を図ることができる
・地域の住民として、斬新な視点で地域おこし施策を進めることができる
・協力隊員の熱意と行動力が地域住民に刺激を与える
・自身の才能・能力を活かした活動ができる
・移住を経て理想とする暮らしや生きがいの発見をすることができる
・固定収入を得ながら自身の経験を蓄えることができる
いかがでしょうか。
立場が変わると地域おこし協力隊の意義や見え方が変わってきますよね。
これから地域おこし協力隊を志そうと思われている方の場合、一番気になるのは最後に記載した「地域おこし協力隊(本人)」だと思いますが、上記の3つの記載がこの制度の端的なポイントになっています。
僕の場合は、地方移住するにあたって「固定収入を得ながら」というところが一番刺さったんだ!
「地域おこし協力隊の仕事は何?」というと、結論は「地域によって様々です」という回答になります。
いや、そうなんですけど…
もっとこう具体的にないですか?
一応、総務省が定めている「地域協力活動の例」があります。
(地域協力活動の例)
総務省|地域おこし協力隊推進要綱
・ 地域おこしの支援(地域行事やイベントの応援、伝統芸能や祭の復活、地
域ブランドや地場産品の開発・販売・プロモーション、空き店舗活用など商
店街活性化、都市との交流事業・教育交流事業の応援、移住者受け入れ促
進、地域メディアなどを使った情報発信 等)
・ 農林水産業従事(農作業支援、耕作放棄地再生、畜産業支援 等)
・ 水源保全・監視活動(水源地の整備・清掃活動 等)
・ 環境保全活動(不法投棄パトロール、道路の清掃 等)
・ 住民の生活支援(見守りサービス、通院・買物のサポート 等)
・ その他(健康づくり支援、野生鳥獣の保護管理、有形民俗資料保存、婚活
イベント開催 等)
これだけ見てもけっこう多岐に渡りますよね。
地域おこしをする活動に答えはありませんし、地域規模や地域資産によっても状況がことなるので、一概に地域おこし協力隊の仕事をくくることは難しいのです。
と、ここまで読み進めた方としてはなんだか「モヤモヤ」するかと思います。
結局どんな仕事をしているかわからない…
と、悲観しているのであればご安心ください。
言い方をかえると地域おこし協力隊の仕事は…
地域活性化につながることであればどんなことも仕事にできます
実際に協力隊になってから本当に実感しているのですが、自分がやりたいと思っていたことが地域活性化につながることであれば、なんでも仕事になるんですよね。
これってやりたことが仕事になるってことじゃないですか?
だから私は地域おこし協力隊になってよかったなと思っています。
でもやりたことが仕事になるか、やりたことを仕事としてやらせてもらえるか、しっかり募集の内容を読み解いて理解して選択していく必要があります。
ぶっちゃけると地域おこし協力隊によっては下記のパターンもあり得ます。
- 役場の方の窓口業務の代替・雑用
- ごくごく特定の業務に特化した作業要員
- 限定された分野の仕事内容
人によっては、やることが明確になっているこういった仕事の方がいい場合もあるかもしれません。
でも、入ってみたらやりたいことがあるのにそれができない環境だった、なんてことになったら悲惨ですよね。
なので、もし自分が取り組みたい仕事があるなら募集要項の読み解き方は十分に気を付けてください。
次の章で、よくある募集要項の記載からその仕事がどんな内容になりえるかを解説していきます。
地域おこし協力隊の募集は、各地方自治体のホームページやJOINなどのホームページに掲載されています。
JOINのホームページの募集ページがオススメ!
全国の協力隊募集を探すことができるよ!
JOINには常時けっこうな件数の募集がでているので、まずはじめに地域おこし協力隊の募集要項を見てみたいという場合は、こちらから実際の内容を見てみることをオススメします。
>>JOINの地域おこし協力隊の募集ページをみる
ここからは、私を含めて私の周りの地域おこし協力隊(友人や同期など)の募集要項の記載と、実際の仕事内容について解説します。
地域おこし協力隊の活動で多いパターンの1つである「観光PR系」の事例です。
・Facebook 等を活用して、ガイドツアー・コンテンツを英語等の多言語を用いて発信すること
・観光案内所での観光案内業務
・案内看板、パンフレット、ホームページ等の多言語化の推進
・各種イベントに参加し、活動支援及び[自治体名]の PR活動を行うこと
・隊員相互の協力により、地域おこしイベントの企画・運営を行うこと
・各自治体の観光SNSアカウントの運用代行
・観光資源の発掘(あちこち訪問をして観光資源を見つけたり、インタビューしたりする)
・観光を推進するための仕組みとして組織をつくる
・観光イベントの企画書を作成して、各箇所の許可をとったり広報誌へ掲載依頼をしたりする
観光系は、主に情報発信や観光コンテンツ(メディアやツアー、ツアーに使える地域資源の場所や人探し)つくりをされているようです。
SNSはすでに観光に欠かせないツールになっているので、SNSを効果的に使用することができる方は好まれたりすると思います。
でも実際の業務をするにあたっては、各箇所に取材許可や手続きをしたり、実際に足を運んでコミュニケーションをとったりしないといけませんので、SNSだけできればいいかというとそういうわけでもありません。
営業的な、泥臭く足を動かす仕事もあるよ!
地域おこし協力隊の活動では、地域の資源を活かして何かをしてほしい、関わる人を増やしてほしいいうパターンの仕事もありますね。
・地域資源を活用した施策の実施、利活用を行うこと
・地域コミュニティを活性化させる取り組み
・地域の魅力発信・関係人口を増やす取り組み
・地元特産品を活かした商品の開発・商品化
・地域と周辺大学が連携できるようにコネクションを駆使したイベントの開催するために、人に声をかけたり予算を取るための書類を作ったりする。
・地域外の方が関わるようなイベントの企画・実施するために、集客方法を考えたり企画書を作ったりする。
・地域で生産している農産品の支援をしながら自身も就農の技術を習得していく。
・地元の企業と連携をして商品開発できないか交渉をしたりする。
地域資源は地域によって本当に違うので、仕事の内容がガラッと変わります。
農産物であれば農産物の販路拡大や商品開発ができたりするかもしれませんし、景観や場所自体が魅力的であればイベントや観光ニーズが生まれたりするかもしれません。
最近は”関係人口”という地域とつながる人を増やす施策もあちこちで見たりします。私の知っている協力隊の方(2名)も大学と連携して施策を動かすような取り組みをされているようでした。
と、言っている私も大学生といろいろやることになっているのでこれに当てはまりますね…
農産品を実際につくったりして農家さんと距離が近い仕事もあったりするよ
僕の友人は、これで協力隊兼玉ねぎ農家さんです。
これは私の場合です。空き家を活用する協力隊の方も増えているかもしれませんね。
もう日本では空き家が増え続ける一方なので、この空き家活用が地域にとっては課題になっていたりします。
・空き家を活用して地域に内における新産業を創出する
・その他地域の活性化に資する活動をの支援または自ら実施する
・空き家の活用方法を検討して、実現可能な工務店や設計事務所と建築物の確認を進めていく
・土地や建物の登記簿の確認を不動産屋と協力して確認したりする
・空き家の活用イメージを大学生と連携して仕上げていく
・自分でDIYをする
・空き家の敷地や集落内の道路を保全するための草刈りや溝の掃除などをする
・空き家の活用とイベント企画などを見据え情報発信をする
私の場合の空き家の活用は今のところこんな感じですね。
もともとこの畑の人間(不動産や建築業界)ではないにで、わからないことばかりですが1つ1つ調べたり聞いたり、街の土木課や保健所などに問い合わせをしたりなどしています。
わからないことから基本始まるので、会社員時代の経験が活きたりしています。
空き家の活用は、この他にも「空き家バンクの利用促進」などの運用業務を行う場合があると先輩の協力隊員から聞いており、本当に多様な仕事だなぁと感じます。
個人的にDIYの力をつけておきたかったのでこの仕事はもってこいだと思って応募したよ
先ほどは募集要項の記載事例から実際の実業務で何をしているかの具体例までご紹介しました。
実際この具体例はごくごく一部のパターンだと思います。
全国見渡せば、「え?そんなことやってんの?」と驚く仕事もあったりします。
そして、地域おこし協力隊の仕事は広範囲なので募集要項の記載だけでは分からないことがあったりします。
詳しくは言えないけど、業務委託契約書みたらちょっと業務範囲増えてたりしたからね
そもそも、地域おこし協力隊の仕事は一般的な仕事内容のように仕事を定義してくくるのが難しいので、契約書に文字として記載した時も結構あいまいな記載方になります。
がちがちに業務が固定されているミッション型はそうでもないけど、僕のようなフリーミッション型(自分で考えてやって)の仕事は本当にあいまいです(笑)
その代わり自由にやれているんですけどね
そういった場合もありますので、不明点があればぜひ説明会や電話・メールなどで問い合わせをしましょう!
地域にどういった課題があって、どういう人材を求めているからこういった募集要項の記載になるのか
応募するにあたっては、応募動機なども書く必要がありますので、地域について理解しておくことが必要です。
その地域理解を通して、本当にここで協力隊として自分の納得した働き方が実現できるのか?という視点で調査をすることが大切になってきます。
- 地域おこし協力隊の仕事は地域によって様々!
→地域おこし協力隊の仕事は一言ではまとまらない
→逆転の発想でなんでも仕事になる - 観光PR系の仕事
→SNS運用代行や観光資源の発掘のために泥臭く足で稼ぐ仕事もある - 地域資源の活用系の仕事
→農産物を作ったり商品開発したり、関係人口創出のための施策をやったり幅広い - 空き家の活用系の仕事
→空き家を自分でDIYして拠点を作るために工務店や設計事務所と関わったりする
いかがだったでしょうか。
地域おこし協力隊の仕事内容について少しでもイメージついたでしょうか?
本記事の内容が参考になれば幸いです!
募集要項の読み解き方について徹底解説した記事もこちらに書いたので、ぜひご覧ください。